CHAPTER 01 / 05

青年たちの人生を一変させた出会い

―― 熊本洋学校の開校とキリスト教との出会い

明治維新直後の1871年、熊本県の肥後実学党は西洋の近代教育を推進するため「熊本洋学校」を設立し、翌1872年にアメリカ人教師L.L.ジェーンズを招聘しました。 授業はすべて英語で行われ、成績次第で退学者も出るという極めて厳しい環境の中、熊本中から集まった優秀な青年たちが大志を抱いて学んでいました。

1874年、プロテスタント信徒であったジェーンズは、自宅で聖書研究会と礼拝を始めます。 他者を愛し真摯な態度で生徒から絶大な信頼を得た彼が語るキリスト教の教えは、激動の時代に「どう生きるべきか」を模索していた若者たちの心を強く揺さぶりました。 礼拝の後、彼らは近くの花岡山に登りキリスト教について語り合い、信仰の芽が育まれていきました。